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House Reform Apartment H.
Facilities

中庭を囲む三世代住宅  花壇の家

緑化住宅

□設計概要

所在地 横浜市青葉区田奈
地区地域 第一種低層住居専用地域
第1種高度地区
建ぺい率 50%
容積率 80%
敷地面積
308m2 93.2坪
建築面積
181m2
延床面積
309m2 93.5坪
構造 RC造一部木造
階数 2階
家族構成 母+夫婦+若夫婦+子供

外部仕上
屋根 ガルバリウム鋼板縦葺
外壁 コンクリート打放し
建具 アルミサッシ

>雑誌掲載1
>雑誌掲載2
>雑誌掲載3
>受賞


□ コンセプト

みんな植物が大好きで園芸を趣味にする家族の三世代住宅です。建物全体が大きな花壇になるように考えました。異なる世代の家族が植物の緑に囲まれた環境で適度な距離をもちながら一つ屋根の下で暮らすことをイメージしています。大家族のため部屋数も多いので建物の中心に中庭を設け、そこを囲んでそれぞれの世代の家族が住み分けます。緑の環境づくりのため建物の延長として大きなフレームを設けました。このフレームを利用して緑化のワイヤーを取付けています。ワイヤーに絡んだ植物は、夏は広げた葉が陽避けや家族間のソフトなプライバシー確保に役立ち、冬は葉が落ちて暖かい日ざしを室内に導きます。緑化ワイヤーの緑が自然の環境装置として機能しています。また花で囲まれた外観は街なみのランドマークにもなりました。



建て主の要望

みんながいい関係で暮らせる家。
親戚の人達が大勢集まる時があるので広く使えるスペースが必要。
現在の庭を大切にし、植物の鉢を置く。
木をたくさんつかった家。
温室が欲しい。
昔の大黒柱などを再利用  したい。
若夫婦の玄関は独立してもうけたい。
住まい方概念図


中庭を中心に3世代の家族が住む
外観
建物廻りにフレームをもうけ、各種の植物で空間演出できるようにした。


ワイヤーにつる植物を植え、緑のスクリーンをつくる。
外観
玄関上に木の縦格子をもうけ内部をソフトにさえぎる。



テラスフレーム



夜景
フレームに囲まれたテラスの一部に温室を設ける。。



縦板状の玄関扉(無垢材)




建物裏側の坪庭
アプローチ
緑で囲まれた玄関アプローチ。



玄関ホールより居間を見る。


中庭の緑ー緑化ワイヤー


スクリーン状の塀
玄関ホールより中庭を見る
玄関を入ると中庭の緑が人を迎える。またここよりそれぞれの世代の場へむかう。








神仏の場所。
座敷/食堂
大きな広間として使うときは引戸が収納されて大空間になる。




縁側
座敷の南側の広い縁側

食事室
扉を開放して中庭や玄関ホールとつながる。






キッチン
食事室
杉の板材で壁をつくる。カウンターごしにキッチンがある。



階段は中庭ごしに各世代の部屋より視覚的に見透せる。

透明感のある階段
2階の夫婦/若夫婦の場にむかう。



テラスの一部に温室を置く。
温室
夫婦の部屋から直接温室に入る。




廊下に面してガラスの引戸をつける。
人の気配をいつも感じるつくりを大切にする。
子供室
床、壁、天井を木材で仕上げる。開き扉はもうけず引戸の開放的なつくりとする。



天井は構造材の木材をあらわし、暖かみのある質感を大切にする。

2階ダイニングキッチン(若夫婦)
造作の食器棚、カウンター















非常警報ボタン
トイレ、浴室、寝室の各所に非常警報のボタン(紐式)を設置し、緊急の時、家族みんなで支え合うシステムとしている。
2階部屋(若夫婦)
壁は珪藻土仕上。


 atelier YUMIRA ユミラ建築設計室WORK LIST